マサラ上映は「安心して騒げる空間」を作るのが上手い
僕は、パーティーや知らない人が不特定多数いるイベントに行くのが苦手です。どう立ち振る舞えば良いか分からないし、どんなテンションが良いのかもわかりません。 でも、「マサラ上映」だけは違います。すっごい楽しい。この違いを考えて見ました。
マサラ上映とは?
まずはじめに、マサラ上映について。
▽マサラ上映とは
自由に映画を鑑賞するスタイルがマサラ上映である。日本では"映画は静かに見る"のが常識とされるが、マサラ上映では映画に合わせて踊ったり歌ったり歓声や悲鳴をあげたりクラッカーを鳴らしたり紙吹雪をまいたり風船を飛ばしたりして観客が主体的に映画に参加する。ただし録画は禁止とされることが多い。インド映画またはボリウッド映画を上映する際にマサラ上映が行われることが多く、南インドのタミルナドゥ州では実際にこのスタイルの上映が行われているという。
昨日は布施にて、初のマサラ上映を経験。 バーシャ!最高やんけ。「俺が1回言ったら 100回言ったのと同じことだ!」は日常的に使っていこうと思います。(撮影は勿論OK) pic.twitter.com/KjbcLITM5R
— デヴィッ人 田中 ボウイ (@black_cultural) 2017年2月25日
このように、映画館で歌って、叫んで楽しむ、映画鑑賞スタイルです。(ちなみにバーシャ最高でしたっ!!!!!)
マサラ上映参加上級者達は本気でコスプレをして、5kg分の紙吹雪を持参したりと熱狂的なファンがいます。
マサラ上映はなんであんなに盛り上がるのか?
冒頭の疑問です。「マサラ上映はなんであんなに盛り上がるのか?」を改めて考えて見たところ、 以下が大きなポイントです。
①ターゲットが明確
②非日常感を作っている
③騒ぎ方、楽しみ方をちゃんと説明している
一つずつ説明していきます。
①ターゲットが明確
マサラ上映はアクションものや、マジック・マイク XXLのようなテンションぶち上げな内容の映画が基本になってきます。 そもそも、「その映画が好き」という人や「アクション映画が好き」という人が集まるので、想定ターゲットと参加者にミスマッチは起こりにくい。「幸せのパン」を見たい気持ちで「マッドマックス」は見ないということですね。
②非日常感を作っている
マサラ上映当日の映画館はフォトブースが作られていたり、インド映画の場合はインド人のカレー屋さんが映画館にきてカレーの販売を行っていたりします。ある種の”祭り感”があって、それが非日常であると感じさせてくれます。
③騒ぎ方、楽しみ方をちゃんと説明している
どのタイミングでクラッカーを鳴らすと良いのか、ダンスはどうやって行えば良いのかという資料を映画館に入る際に貰えます。
上の写真は、先日マサラ上映に参加した「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」で配られたものです。
「箱は用意したよ、後は楽しんでね。」で終わらずに楽しみ方をしっかりと共有してくれます。
結局、何が違うのか?
僕が苦手とするイベントとマサラ上映の違い、それは 「参加者が安心して騒げる空間」というのをちゃんと考えて、作っているかの違いだと思っています。
その点、塚口サンサン劇場のマサラ上映は毎度、素晴らしいイベント作りになっています。 まだ参加されたことがない方は一度行ってみていただきたいです。ほんまめっちゃ楽しいから!!
それでは、今日はこの辺で。
I REP MYSELF!!!