リスナー歴17年の僕が選んだ中毒性のある日本語ラップ5選

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日本語ラップ聴いてますか？僕は10歳の頃から聴き始めて、早いもので17年が経ちました。実に多くの曲を聴き、アーティストを知り、たまにくる「このアーティストヤバい！」という衝撃があったりで全く飽きることもなく追い続けてくることが出来ました。

ヒップホップを聴き始めるタイミングは十人十色ですので、もし、あなたが「最近、日本語ラップ聴き始めて、いい曲を探している。」という方でしたら、少しは参考になるはずです。

テーマは『中毒性』。いつのまにか何回も繰り返し聴いてしまっている曲を選びました。ただし、2017年8月4日時点の選曲と思ってください。5曲で選びきれるわけないですからね！（明日には全く違う選曲になっているかもしれません。おい）

さっそく、紹介させていただきます。

今年、最も勢いのある二人がコラボレーションした一曲。正直、SALUもゆるふわギャングもそんなに好きじゃなかったんですよ。でも、この曲を聴いて一瞬にして両方好きになりました。特に、Ryugo Ishidaバースの入り方がめっちゃ良い！

このサンプリングは驚いたなー。ちなみに元ネタはMGMTのKidsです。

もはや説明不要なアーティストかもしれませんが、2曲目はスチャさん。タイトルからしてぶっ飛んでいますが、リリックも面白い。

人は必死で　ヒマをつぶしているだけだ

んーっじゃあ　ぼくらみたいな

ヒマに見られがちな人達が

見下されている気がするのは

どういう事だ？

パっと見　生産的なもの以外は

無用だとでも言うのか

あんまりだ　そりゃちと強引だ

こういうユルさの中にハッとする問いかけをするスチャは良いですね。ほぼ日で『ヒマの過ごし方』について糸井重里さんと対談している記事があるのでこちらも是非、読んでみてください。彼らの曲作りの仕方や、この曲の”ヘソ”について書かれてあります。

トラックメーカーI-DeAが見事に降神（読み方：おりがみ）の魅力を出し切った曲です。降神の二人は早稲田大学ソウルミュージック研究会ギャラクシーに在籍していただけあってか、言葉選び方が他のラッパーと大きく違っています。

我が輩は酔っ払い専ら愛す七つ葉　はらっぱ一面笑いながら
腹這いになり　煩悩にララバイする
パラダイスなラスタ　お互いが募らした　本当の意味での愛や
終わらない戦争　やめられない止まらない
振り返ると絶えずぶり返す映像へと繋がり　いつの間にか素直になれず　

今の若手でこういう面白い人たちっているんかなーと…（ご存知の方は教えてください）

自然と夢中になれてるんだよこれが多分今の俺を
表していると思うべぃべ～理詰めだけはちょいと勘弁！
せめてものこの時間考えるより感じ合いたい
どっかで聞いて風な台詞も素知らぬ振りしてフィールソ～グッド

鎮座DOPENESSとS.L.A.C.K.という時点で間違いない組み合わせなんですが、特にこの曲は最高に気持ちが良い！二人とも音に乗ってラップをするのが上手すぎます。鎮座はフリースタイルだけじゃないねんぞ、と思わせてくれますね。

小学生の時に初めて聴いた衝撃は今でも忘れられません。日本語ラップにのめり込むきっかけになった曲です。シンプルだけど、クセになるトラックにメンバーそれぞれに個性があるマイクリレー…（DABOのバースがめっちゃ好きです。）

リリックはあんまり意味ない感じなんですけど、日本語ラップがダサいと思ってる人にこそ聴いて欲しいです。

たとえば音楽を聴かせて「純粋にこの音楽を聴いて感想を述べなさい」という教育が一番アホである。すべての音楽は文脈である。すべての絵画は文脈である。すべての写真は文脈である。文脈なき鑑賞は動物を驚かせるのに等しい。
— 田中泰延 (@hironobutnk) 2014年8月26日

今年はさらに、洋邦のヒップホップを追って行くつもりです。最新の曲はもちろんのこと、昔の曲も。でも一番、学んで行きたいのはヒップホップの文脈です。歴史や人や文化など、その音楽が生み出された文脈を深く掘って行きたいです。

その過程で、今まで知らなかった素晴らしい音楽との出会いがあるはずなので、その時はこの場で是非、紹介させてください！

それでは、今日はこの辺で。

I REP MYSELF!!!