『増田のブログ』はTSUTAYAを創業した男の考え方と生き方を知れる本

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いわゆるビジネス本と呼ばれる本には、大きく2種類あると思っています。 一つはHow to系、どのようにすれば良いかを具体的に書いてある本。


もう一つは考え方や心構えを書いた本。こっちは内容が抽象的なものです。
どっちが優れているということはないけれど、僕の場合は、度々読み返しては『心の支え』のようになるのは後者の方です。


今日は『増田のブログ』という書籍を紹介させてください。内容は抽象的で、凄く考えさせられ、自身を鼓舞してくれる本です。全力でオススメします。

『増田のブログ』ってどんな本?

増田のブログ CCCの社長が、社員だけに語った言葉

増田のブログ CCCの社長が、社員だけに語った言葉

『増田のブログ』は(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCCと表記)の代表取締役社長兼CEOである、増田宗昭さんが社員の人だけに見えるように書いていた社内ブログを書籍化したものです。


CCCと聞くとあまり馴染みがないかも知れませんが、TSUTAYAを運営している会社といえばご存知の方も多いのではないでしょうか。


そんな一代にして超巨大企業を創り上げた社長が社員だけに向けて発信する10年間のブログ内容を選りすぐって掲載したものがこの本。


僕はこの本を大阪・梅田の紀伊国屋書店で偶然見つけました。(蔦屋書店ではないです。すみません!)


かなりどっしりとした装丁で、「これは何だろう?」と興味が湧き、手に取って見ました。 (分厚いけど、全ページしっかり開く装丁もGood!)


少し立ち読みをしてみると、ページをめくる手が止まらない。全く飾り気のない言葉で、経験したことや考えていることを記した内容にみるみる引き込まれていきました。


一度、店を後にするも、次の日もずっと『増田のブログ』が気になる始末…結局、その翌日に購入しました。


全5章から構成されていて


第1章:経営哲学
第2章:組織論
第3章:企画
第4章:価値観
第5章:心象風景


といった内容となっております。

各章の心に留まった内容を一部抜粋

僕が読んでいてハッとした内容を各章から一部引用します。

第1章:経営哲学

【他者の評価と、自己評価】

最近、相変わらず、
いろんな経営者と会うことが多いけれど、
活躍している経営者には、ある共通点があることに気づいた。
彼らの多くは、他者(お客さんも含め)がどう思うかではなく、
自分が欲しいと思ったり、
自分が正しいと思ったことを実践している。
周りをキョロキョロ見ないで、
ひたすら、自分が感動することを探している。
そして、見つけると
いいでしょう、と周りの人に勧める。
だから、周りから評価されることには関心が薄く、
自分がやったと思えることに集中している。
代官山も、周りの人から
こうしたらと言われてやったのではなく、
こういうのが欲しい、と思って創った。
自分が興奮したり、
居心地がいいと思える場所を創ろうと。


宇宙は、自分の外側にある宇宙と、
自分の心の中にある宇宙の両方があると思うが、
これからの時代は、
自分の中にある宇宙が重要になると思う。

第2章:組織論

【成長の副作用〜ピーターの出現】

一方、自分でチャレンジする人は、
周りからの期待もないし、
自分で選んだ道なので、
うまくいかないことを前提にがんばる。


増田があらゆる場面で「主体性」といってきたのは、
自分で決めることの重要性。


「好きで、一緒で、楽しんで」という言葉の裏には、
人のせいにしない、自ら考え自らチャレンジする、
という前提や美学がある。


自らリスクをはらない人に、
楽しみもないし、成長もない。

第3章:企画

【企画力の源泉】

適度に無理な、不可能な講演を引き受けることによって
自分の企画力が高まることを創業以来、経験してきた。


そして、今日もまた企画力が上がったように思う。


つまり、企画力の源泉は
できないことを引き受ける勇気かもしれない。

第4章:価値観

【信頼されたい、と思う心にエゴ】

人から信頼されるということは、
人生において、すごく重要だと思う一方、
信頼されようと努力する心のどこかに、
信頼されて達成するゴールがエゴなら、
信頼されることも意味がなのでは?とも思う。


そんな安っぽいエゴの延長線上にある
信頼なんかに価値はあるのだろうか。


もっと真摯に、人が生きる過程で、
人から見てその姿勢が素晴らしいとファンができ、
その人の言うことなら聞いてみよう、


あるいは、
約束を果たそう、と思うような、
神々しい生き方の延長線上に、
信頼と言うものは存在してほしい。

第5章:心象風景

【メディアはメッセージ】

人や会社と言う主体は、
存在そのものがメディアであり、
メッセージを
内包する時代になっていると思う。


そういう意味で、


毎日の行動や、社会との関わり方が
個人も会社も大事だと思う。


メディアはメッセージ。


「増田」というメディアが発信している
メッセージはなんだろうか。

CCCの社員は幸せだなと感じた

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こういう、社長の考え方や思想を日々知れるCCC社員のかたは、純粋に羨ましいですね。


TSUTAYA成功の秘密は増田社長のビジョンと行動力、お客さんの求めているものを掴む力などこの本を読むだけで分かる気がします。


『目指すは世界一の企画会社』


という、増田社長やCCCがどのようなことにチャレンジしていくのか今後も見ていきたいと思います。


引用したいところありすぎて選ぶのが辛かった。。。
気になった方は、是非、読んでみてください!


それでは、今日はこの辺で。


I REP MYSELF!!!

引用:増田のブログ CCCの社長が、社員だけに語った言葉