雑誌を作っていた時に、参考にしまくった雑誌が「nice things.」


僕は前職の最後1年は企業が発行する雑誌を作っておりました。 ターゲットは東南アジアの女性で30代富裕層。


それまでに雑誌を作ったことがなかった僕はその期間に凄い数の雑誌を経費で買わせてもらい、雑誌研究を行いました。(経費最高!!!)


一生懸命になって、クライアントの求めるものと僕たちが良いと思うものの折り合いをつけ、時には衝突しながら制作していました。 そんな時に参考にしていたものがあります。それが「nice things.」という日本の雑誌です。


今日は「nice things.」の魅力を紹介させてください。

企画の切り口が魅力的で手にとってしまう


「nice things.」は”Good life with nice things”を提案する日本のライフスタイル雑誌です。 海外で有名なライフスタイル雑誌といえば「KINFOLK」。


「KINFOLK」は世界観がめちゃくちゃ作り込まれており、”無機質”とも言えるような雑誌ですが、「nice things.」は良い意味で”生活感”があります。 煽ることもなく淡々と日常の”Nice things”を切り取り、読者に伝える。読んでいてそんな風に感じることができる雑誌です。


「nice things.」の魅力の一つは毎号変わる、巻頭特集のテーマです。


・It’s so you -持ち物は自分らしさ-
・I’m Old Fashioned -ペンと紙とオールドファッション-
・『幸せの日用品』-ESSENTIAL THINGS-
・『旅の食卓 旅の宿』-GO ON A TRIP-


など、 つい手にとってみたくなるテーマばかりなのです。 僕が作っていたような企業の雑誌と違い、書店で並ぶ雑誌は購入されないと継続して制作ができません。


なので、ある程度マスにアプローチをしないといけない。でも、マスを狙いにいきすぎると雑誌としての差別化を図ることが難しくなります。 この塩梅が非常に難しいのです。


その点、「nice things.」はある程度広い層にアプローチしつつ、”シンプルで上質な暮らしを送りたい”という層の気持ちをグッと掴む魅力的な企画になっています。

写真とレイアウトがシンプルで美しい

僕がこの雑誌を知った経緯は、前職で一緒に働いていた、中国人の女性が勧めていたからです。 「この写真とレイアウトが綺麗ですごく日本的!」と言って気に入っていました。


そこで読んで見たところ、確かに日本的なレイアウトと写真の空気感。


東南アジアではもっとパッキパッキの鮮やかな色の写真が良いとされることが多かったです。 シンプルだけど無機質じゃない、暖かい空気感が写真やレイアウトから伝わってきます。

コンテンツが面白くてじっくり読んでしまう

写真が美しいだけでは写真集になってしまうわけで、雜誌では記事内容が重要です。 その点、「nice things.」はコンテンツもすごく面白い。


紹介するモノやヒトが魅力的でついつい内容をしっかり読んでしまいます。 というか、読みたい!と思えるんですね。 そのへんは、”ある情報”について詳しくなれるモノというよりかは、”こんな世界があったんだ!”と好奇心を刺激してくれる内容になっているからです。


そして、久しぶりに以前の号を読み返す時に「あっ!この人今すごく注目されてるけど、ここに載ってたんだ!」ということがよくあります。 その度に編集部の最新情報を集める感度が高いんだなと感じます。

一見、女性向けの雑誌だけどメンズが読んでもめっちゃ面白い

表紙は基本女性ですし、女性の雜誌のコーナーに置いてあることが多い「nice things.」。


ですが、”人生観”や”働き方”、”暮らし方”についてのコンテンツが多いので 男性でもしっかりと楽しめる内容です。


やっぱり、”ストーリー”のある製品やサービスは素晴らしい。 そしてそんなストーリーを紹介してくれる「nice things.」は面白い!そう感じました。


ぜひ、一度手にとってみてくださいね。


それでは、今日はこの辺で。
I REP MYSELF!!!